ダウン症のある中学生のお子さまに多い「言葉の出にくさ」の課題
ダウン症のあるお子さまは、成長とともに構音の不明瞭さや発語のしづらさといった課題を抱えることが少なくありません。
特に中学生になると、周囲とのコミュニケーションの必要性が高まり、
- 「伝えたいことがあるのに言葉として出にくい」
- 「話しても相手に伝わりにくい」
といった悩みがご本人・ご家族ともに大きくなる時期です。
今回ご紹介するのは、ダウン症のある中学生の男の子に対して、訪問看護で行った支援の事例です。
目次
事例紹介|ダウン症 中学生 男の子
ご利用者さまの概要
- 年齢:中学生(支援学校)
- 性別:男児
- 診断名:ダウン症
- 主な課題:
- 言葉が出にくい
- 発音が不明瞭
- 口周りの筋力が弱く、発語が安定しない
評価|口腔機能と発語の状態
訪問時の評価では、以下の点が確認されました。
- 口唇・舌・頬の筋力が弱い
- 口をすぼめる、広げるといった動作が持続しにくい
- 呼気(息を吐く力)が弱く、声が小さくなりやすい
- 単語レベルでは発語可能だが、文章になると不明瞭になりやすい
これらの点から、「口腔周囲筋の筋力向上」と「呼気コントロール」が、話す力の土台として重要であると判断しました。
訪問看護での介入内容|ストローを使った口腔機能訓練
① ストローを使用した口腔筋力トレーニング
ストローを使った活動は、遊び感覚で取り組みやすく、口唇・舌・頬の筋力強化に効果的です。
- ストローで飲み物を吸う練習
- 太さの異なるストローを段階的に使用
- 吸う→止める→吐くといった呼吸のコントロール練習
無理のない範囲で、成功体験を積み重ねることを重視しました。
② 息を使う遊びを取り入れた発語促進
発語には「息を吐く力」が重要です。そのため、以下のような活動を取り入れました。
- ストローで紙玉やピンポン玉を吹く
- シャボン玉遊び
- 音が出る笛やホイッスルの使用
これらを通して、楽しく自然に話すための土台作りを行いました。
まとめ:自己表現と社会参加を支える訪問看護
ダウン症のある中学生のお子さまにとって、話す力の支援は、自己表現や社会参加につながる大切な支援です。
訪問看護では、以下のサポートが可能です。
- ご本人のペースに合わせた介入
- 遊びを通した機能訓練
- ご家族と一緒に取り組む支援
言葉の出にくさや発音の不明瞭さでお悩みの方は、ぜひ訪問看護という選択肢もご検討ください。

